ステップ7 本格的な計算(余裕があれば)

交流回路の計算(インピーダンス・力率)

家のコンセントは交流。電気の向きが1秒に50回(東日本)か60回(西日本)入れかわります。

・100Vは「実効値」。山のてっぺん(最大値)は √2倍の約141V

コイルとコンデンサ

コイル(L)コンデンサ(C)
流れにくさXL = 2πfLXC = 1 ÷ (2πfC)
周波数が上がると大きくなる小さくなる
電流は電圧より90°遅れる90°進む

この流れにくさを「リアクタンス(X)」といい、単位はΩです。

覚え方「Lは遅れてCに来る」(Lは遅れ、Cは進み)

インピーダンス(交流での全体の流れにくさ)

抵抗RとリアクタンスXは向きが90°ちがうので、そのまま足さずに三平方で合わせます。

R(抵抗)XZθ
直列:Z = √(R² + X²)   電流 I = V ÷ Z

力率

流れた電流のうち、実際に仕事(電力)になる割合です。

力率 cosθ = R ÷ Z = VR ÷ V = P ÷ (V×I)
消費電力 P = V × I × cosθ = I² × R

電力を使うのは抵抗Rだけ。コイルやコンデンサは電力を消費しません。

例題

R = 8Ω、X = 6Ω の直列に100V。電流・電力・力率は?

Z = √(8²+6²) = 10Ω → I = 100 ÷ 10 = 10A
P = I²R = 10² × 8 = 800W
力率 = 8 ÷ 10 = 0.8(80%)

並列のとき

RとXの並列では、電流を三平方で合わせます。I = √(IR² + IX²)、力率 = IR ÷ I。

力率改善

モーターなどコイルの性質を持つ負荷は電流が遅れます。コンデンサを並列に入れると遅れを打ち消して力率が上がり、電線に流れる電流・電圧降下・電力損失が減ります(負荷そのものの電流は変わらない)。

やってみよう:抵抗の電圧90V、電源102Vの直列回路の力率は?
90 ÷ 102 ≒ 0.88 → 88%
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